インテリア トレンドレポート

Vol.8 身体感覚から生まれる空間
──建築家・大野友資が考えるオフィスのかたち

ゾーニングは天井高を活かして考えた。「入口の天井高は2200mmしかないので、奥に行くほど高くなるようにしました。設備、エレベーター、天井高といった躯体の前提条件を“地形”として読みながら、場所ごとの音、風、光などの環境の違いを手がかりに設計を進めました」。

photo
Untitled (The Co-working Space in Shibuya #596), 2019 © Gottingham
Image courtesy of Domino Architects and Studio Xxingham

イメージしたのは「県庁や市役所」だという。「県庁や市役所などの建築は、普遍性や公共性を宿命的に持っているので、このプロジェクトが持つべき空間性の参照としてふさわしいと思いました。ここは次世代の公民館みたいな施設になると良いなと考え設計しました」。

photo
Untitled (The Co-working Space in Shibuya #492), 2019 © Gottingham
Image courtesy of Domino Architects and Studio Xxingham
photo
Untitled (The Co-working Space in Shibuya #715), 2019 © Gottingham
Image courtesy of Domino Architects and Studio Xxingham