2026 オンサイト レポート

働く場は、家具だけではつくれない

会場で発見した新しい切り口の製品とは

素材の可能性を感じさせる展示では、川島織物セルコンも毎年、新たな挑戦を見せてくれます。

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2026年は布でつくられたハニカム状の素材を、スクリーンや壁材として紹介していました。

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テキスタイルは、これまで椅子張りやカーテン、床材として語られることが多かったのですが、ここでは空間をやわらかく区切り、光や視線、音の印象まで調整する建築的な素材として見えます。硬い壁で仕切るのではなく、布の軽さや陰影によって空間に奥行きをつくる。その提案は、働く場に求められる可変性や心地よさともよく響き合っていました。

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素材の再解釈という意味では、アルテジャパンの提案も興味深いものでした。ミラーの専門会社として知られる同社が、新事業としてコンクリートのモダンな家具を新事業として発表。ベトナムとの協業で、価格も手頃。デザインも主張しすぎず、空間の邪魔をしないシンプルなスモールファニチャーです。

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コンクリートといっても内部に軽量素材を組み込み、扱いやすくしたものです。耐久性があり、重い、硬いという素材の性質を、安定感や屋外対応という長所に読み替えている点に注目しました。住宅、オフィス、パブリック空間、屋外スペースの境界が曖昧になるなかで、こうした素材の使い方は広がっていくでしょう。

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海外ブランドでは、オランダのDeVorm(デフォルム)が強い存在感を放っていました。再生PET素材を用い、吸音性があり、軽量で、耐久性があり、やわらかな質感を持つ家具を展開している。音を遮るコクーン型のラウンジチェアやスツールは、モダンなフォルムで、ワークプレイスに必要な集中やこもる感覚を演出します。

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鮮やかなイエローで統一されたブースは遠くからでも目を引き、若い世代の来場者が多く足を止めていました。サステナブルであることを、真面目な説明ではなく、明るく、軽やかに、デザインとして伝えていたことが印象的だった。DeVormもブースコンテストで準グランプリを受賞しました。

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神保電器の展示も、今年のオルガテック東京の広がりを象徴していた。神保電器は、これまで日本のスイッチやコンセントのデザインを変えてきた電材メーカーであり、若い世代のリノベーションでも人気を集めてきた存在だ。今回は、商業空間やオフィスでも使いやすい、わかりやすくデザインの良いスイッチを提案していました。

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スイッチやコンセントは、家具ではない。しかし空間の中では、毎日手に触れ、視界に入り、使い心地を左右する重要な要素です。こうした電材メーカーまでがパブリックの分野に進出してきたことに、オルガテック東京の領域が大きく広がっていることを感じました。働く場の質は、椅子や机だけでなく、こうした細部によってもつくられています。