2026 オンサイト レポート

働く場は、家具だけではつくれない

オルガテック東京2026を取材して、まず感じたのは、オフィスを構成する要素の領域が、明らかに広がっているということでした。これは昨年からの動きでもありますが、各種のシステムや電材といった機能的になものから、働く人の心を癒し生産効率を上げる感性価値を高めるものまで、「目に見えない要素」がオフィスをより発展させていると感じられたのが2026年のオルガテック東京でした。

レポート:本間美紀/ライフスタイルジャーナリスト


光、音、映像、すべての感覚がオフィスに集まってくる

オフィスを構成するのは、椅子やデスク、収などの家具だけではありません。素材、照明、音、映像、電材、吸音、そして人と人との距離感を調整する小さな仕掛けまで。働く場は、もはや家具だけで成立するものではなく、空間全体の感覚やコミュニケーションの質によってつくられるものへと変化していたのです。

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今年、特に印象的だったのは、各社が単に新製品を並べるのではなく、「これからの働く場をどう考えるか」を体験として見せようとしていたことだ。製品の数を競うのではなく、ひとつの椅子を丁寧に座らせる。新素材を完成品ではなく、循環のプロセスとして見せる。あるいは、光や音、映像によって、働く人の状態そのものを支えようとする。会場を歩くほどに、オフィスという言葉の意味が、少しずつ広がっていくのを感じた。