2026 オンサイト レポート

働く場は、家具だけではつくれない

ブース構成は年を追うごとに「伝える力」が強くなる

今年、会場で最も強い印象を残したブースの一つがオカムラの「やあ、やあ、やあ」だった。来場者は、らせん状のスロープをゆっくり歩きながら、新しいパーティションや家具によって生まれる空間の変化を体験する。視線の抜け方、少しだけ遮られる安心感、そして人の気配が完全には消えない距離感。製品を見るというより、境界のあり方を歩きながら感じる、新感覚の体験でした。

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従来のパーティションは、空間を区切り、視線を遮り、機能を分けるものだった。しかし今回の提案は、人と人を切り離すためではなく、ゆるやかに混ざり、つながり、偶然の会話を生むためのものに見えます。ブレンディッドファニチャーというキーワードも提示されました。オフィスが再び人が集まる場所として意味を持つなら、こうした“やわらかな境界”の設計がこれからますます重要になるのでしょう。オカムラは、グランプリと出展者が選ぶベストブース賞を受賞しました。

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コクヨは昨年に続き、メッシュ素材のエルゴノミクスチェアを丁寧に体験させる展示を行っていました。たくさんの商品を並べるのではなく、質の高い開発を行った椅子に来場者の意識を集中させ、座る体験できちんと伝える。その姿勢がはっきりと感じられた。ブースには多くの人が列をつくり、来場者が実際に座り、身体で確かめていました。

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椅子は、写真で見るだけではわからない。背中がどう支えられるか、座った瞬間に体がどう受け止められるか、動いたときにどれだけ自然についてくるか。そうした細かな感覚を、急がせずに体験させる展示は、むしろ見本市の中で強い説得力を持っていたと思います。

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また、同社が扱う海外ブランド「Framery」も印象に残った。キーワードは「アコースティックプライバシー」。働く場所や打ち合わせの場所が、オフィスの内外に広がる中で、会話のプライバシーをどう守るか。その課題に対する明快なソリューションとして、防音ブースやミーティング用の空間を提案していました。

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単に音を遮るのではなく、会話の重要度や使う場面に合わせて、音環境を整える。集中したいとき、外部と話すとき、機密性の高い会話をするとき。働く場におけるプライバシーは、壁の有無ではなく、音の扱い方によっても大きく変わる。デザインも洗練されており、ワークブースがオフィスの片隅に置かれる設備ではなく、空間の質を高める家具として扱われ始めていることを立証しています。

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