インテリア トレンドレポート

Vol.7 「ゆるくつながる場」を
自ら監修の家具と自社オフィスで問う

新オフィスは「集合住宅の2戸をつなげた間取りで、窓際をコの字形にコモンファニチャーで囲みました」と猪熊さん。元々あった2戸の間の壁をはさんで2つの打ち合わせスペースがあり、複数のプロジェクトが進行できる。

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パーツだけ見ると素っ気ないほどなのだが、実際にこれで空間を組んだ成瀬・猪熊事務所を見るとスタッフ同士の打ち合わせや資料が積まれ、図面が広げられた様子が見え、設計事務所の活気が伝わってくる。家具がシンプルだからこそ、職場に籠る熱気の風通しをよくするような効果も感じる。

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最も魅力的なのはカラーリングでアイビーグリーンやダークグレー、ストロングイエロー、ラスティレッドのような色が無機質なフォルムをモダンな印象に変えている。

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