インテリア トレンドレポート

Vol.7 「ゆるくつながる場」を
自ら監修の家具と自社オフィスで問う

オフィス移転を機に試みたのが、オフィス家具大手のイトーキと共同開発した製品を自社オフィスで運用してみるというプロジェクトだ。「コモンファニチャー」と名付けられた家具は、インダストリアルな雰囲気もありながら、室内を開放的でありながら、強弱をつけて空間を仕切っていくことができる

photo
[プロジェクトスペース]

「オフィスや工場、研究施設で長年使われてきたプロダクトをリデザインして、自由で創造的な空間を実現できる家具をつくりたいので、監修してもらえないかという相談がありました」と猪熊さん。イトーキとはすでに社員向けのワークショップやレクチャーの講師を受けていて、良い関係を築いていた。

photo
[チャットブース]

全面グリッドパネル、ランダムグリッドパネル、パンチングメタルパネル、エキスパンドパネルなど、透け感も多様なパーティションシステムをベースに、シェルフやシェルフデスク、ワゴンやスツールを組み合わせているが、過剰なデザインは一切なく、機能の本質そのものがむきだしになったような造形だ。

photo
[ラウンジエリア]

この3点のCGイメージからわかるように、普遍的なパーツでありながら機能的でシャープな部屋、柔らかでプライベートなブース、緩やかなラウンジなど、多様な空間が展開できる。