インテリア トレンドレポート

Vol.7 「ゆるくつながる場」を
自ら監修の家具と自社オフィスで問う

「シェアする場をデザインする」といえばナルクマの二人、と建築界で知られる成瀬・猪熊建築設計事務所。オフィスの移転を機に、イトーキと共同開発した家具とパーティションのシリーズを自分たちで運用、検証する挑戦の場としたという新オフィスを訪ねました。

レポート:本間美紀/ライフスタイルジャーナリスト


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成瀬友梨さんと猪熊純さんが共同運営する成瀬・猪熊建築設計事務所は、東京大学時代の仲間としてスタート。「シェア」をキーワードにした建築作品の数々が評価され、スタッフは12名に。手狭になった事務所から2024年の8月末、高円寺に移転をしたばかりだ。

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選んだ物件は高円寺の築年のビル。レトロな雰囲気が漂う建物を訪ねると、クリエイティブなファクトリーのような空間が現れた。スチール製のメッシュや有孔ボードで囲われたワークスペースが、重なり合うように広がる。どういう空間になっているのか、一瞬、不思議な感覚にとらわれる。

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