Vol.10 オフィスと工場を「デザインハウス」に変えたイトーキの挑戦
滋賀らしさを生かした、心和む空間
3階は「執務フロア×滋賀らしさ」をテーマにしている。

営業や経理などのスタッフがチームごとに集えるフロア。空間デザインには滋賀らしい素材を生かした。

滋賀といえば琵琶湖。在来種として育つ湖畔に生えるヨシ。これをドライフラワーにしたり、什器の装飾に活用している。

また信楽焼に使われる花崗岩も地元の素材。これをカウンター材や植栽の一部に利用して、他地域にはない景色を実現した。

さらに奥には社員が誰でも使える「没頭ゾーン」を設けた。これはチームでも個人でも一つの「思考」に集中したいとき、通常の業務空間とは心も体も切り離して没入できるように考えられている。

心身を整えるスペースを持つ工場
そして注目は工場内の休憩スペースだ。これまでは小さな休憩室があるのみだったが、工場内に足を伸ばして寛げる場所を設けた。楽器などもおき、工場という無機質になりがちな場所で、感情が豊かになれ気分転換が図れる。

肉体的にも負担がかかる業務もある中、小さな仮眠ルームもある。短時間の深い眠りや横になるなど姿勢を変えることが、疲労を削減するというイトーキの持論を形にしている。実際に工場勤務のスタッフからは「リフレッシュ効果が高い」と利用率が高いという。

女性用休憩室の利用率は5%から20%にアップ。4階の社員食堂も集まれるテーブル席、一人の時間をもてるカウンター席に分け、イベントにも使えるフレキシブルな空間とした。

デザインハウス内の人の動きと利用状況の行動データはデータトレッキングですべて可視化され社内のどこに誰がいるかの把握から、コンディション、パフォーマンスデータまでを集約し、「働く場」の改善サイクルを実現している。