インテリア トレンドレポート

Vol.6 デザインファニチャーに見る
オフィスでの「個」の在り方

現在、カッシーナ・イクスシー本社では予約制のオープンオフィスで実際に「シンク」を置いた様子も公開している。

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籐編みは職人による工芸技でクラフト感が豊かでありながら、電源ユニットが備えられ、PCワークにも適したデザインは、クラフトとデジタルの融合という新しい世界も垣間見せてくれる。

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パーティションは座った時の人の目の高さに合わせられ、視線が抜けて圧迫感のない空間を生み出す。フレームもパブリック空間にふさわしい凛々しさと柔らかさを兼ね備える。

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オープンにしすぎないで集中する、こもることで伸びやかに発想できる、人の目、耳を気にしない。オフィスで起きうる心理的な問題を、クリエイティブに解決した「個の空間」を活かす家具たち。今後のオフィス空間でも一つのジャンルを形成しそうだ。

レポート:本間美紀/ライフスタイルジャーナリスト

インテリアの専門誌「室内」編集部を経て、独立。家具、インテリア、デザイン、住まい、キッチンなどの取材執筆、セミナーなどを手掛ける。ドイツ、イタリアなど海外取材も多数。著書に「リアルキッチン&インテリア」「リアルリビング&インテリア」「人生を変えるインテリアキッチン」(小学館)など。