インテリア トレンドレポート

Vol.6 デザインファニチャーに見る
オフィスでの「個」の在り方

カッシーナ・イクスシーから発表された「SYNC(シンク)」は、鈴木啓太さんのデザイン。オフィス向けの家具とは思えない軽やかさが印象的だ。

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風や音を適度に透過する籐のパネルが斬新で、スクエアで中央にも壁際にもレイアウトしやすい。人の気配を感じながらも集中できる環境―集中と解放がここでもテーマだ。

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ソファ、パーティション、テーブル、ベンチが揃い、背中合わせやテーブルを挟んだ対面レイアウトで個室風に区切ったり、カフェのようなミーティングスペースをつくったり、多様な空間構成が可能だ。

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デザイナーの鈴木啓太さんは「パブリック空間における『個』とは、周囲の人の気配を感じながらも自分だけの時間を確保できる場所です。SYNCでは、集中と解放を両立させ、柔軟に空間をつくることが可能です。この家具がもたらす新しい居場所の価値を、ぜひ体感してほしいと考えています」と話す。